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2024/09/29

戻ってきた…ロードレース

「存在の価値」 それがロードレースだった。

24歳社会人だった自分、仕事は必要不可欠で頑張るべきもの。しかし存在の意義はレースにあった。

トライアスロンを諦めようとした時に巡り合ったロードレース。

頑張った分だけその走りができて

サボった分だけその走りが出来なかった。

そうならなくなったのは仕事を辞めてロードバイクに専念してから。

27歳から3年間の猶予、ロードバイクに専念した。

1人で練習メニューを立てて練習をこなした。

いつしか練習が苦痛になり私生活が苦痛になった。

壊れていく自分に蓋をして練習だけをした。

周りが暗くなっていくのを気付かないフリをした。

近くの人にこの崩壊が移った。

なし崩しに崩壊していった。

そうして私は私でなくなった。

結果も出ない、ただの練習人。

あっという間に3年は過ぎ一人になってまた社会人に戻った。

その後からも頑張っていたけど、本気では身が入らない練習だけをしてレースに出るだけの選手。

完走職人と化していた。

そんな自分が嫌になって34歳周りに頼んで1年間仕事を辞めてトップカテゴリーで走る覚悟を決めた。

しかし、そんなに甘い世界でないことは一目瞭然。

怖くなって…トップカテゴリーからは去った。

何にもなくなった10年後、少しは練習はしていたけどレースのための練習はしていなかった。

それがレースのために走る決意が2023年11月。

10年前とは全く違う体。

体は違うけど耐える練習をして、

以前のような走りは出来ないけど少しずつ取り戻していった。

ベース練習の日々。

夏に向けて冬を過ごして2024年、3月レースに出場。

当たり前だけど、そこには自分がいて自分が存在していた。

まだ体は出来てはいないけど

レースに復帰、素直に復帰を喜んだ。

そこでの落車…頭蓋骨骨折、髄液漏、鼓膜破れ、頭痛、吐き気、目眩、、、入院。

髄膜炎の恐れがあって、頭蓋骨を開いて背中から脊髄を抜いて脊髄を戻す手術をする覚悟。

自分の体が壊れていく怖さ。 

意味のわからない手術をする怖さ。

このベットに横たわるしか出来ないこの体。

24時間の20時間寝なくては耐えられない体。

泣いた。

幸いなことに髄膜炎が無かったので13日の入院だけで家に戻ってこれた。

そこから全く力が入らないし、ただ階段を登るだけで筋肉痛になって、何もかもが死んでいった。

自分の体なのに自分の体ではないこの体。

3ヶ月間、基本の生活を送り、とりあえず練習の制限がなくなったのが7月。

そこからのスタート。

何にもないことが分かっているに練習をすれば戻ると思って続ける。

落車をしたことを忘れたかった。

走りを取り戻すために、自分の体を取り戻すためにただ走るしかなかった。

1週間1000km企画は覚悟して挑んだ。

やはりオーバートレーニング症候群になってしまったが、やることが出来た自分、挑めた自分が嬉しかった。

帰ってきた感じ。

そして…9月からレースへ参戦。

大きくのしかかったのが、落車がもう出来ないということ。周りからもお客さんからも羽交い締めにされたように言われる。

レースが怖くなって雨を言い訳にしてせっかくチャレンジだった秩父宮杯を辞退した。

怖いって何?

やってもいないで怖さに耐えられなくてレースに出ないって何?

こんな自分が嫌になって、でも前へ進むことを考えて今回のJBCF群馬CSCレースに挑んだ。帰ってきたレース。

スタート前、ふわふわした感覚で冷静に考えられなかったけど息子がいたから正気でいられた。

友人がいたから普通でいられた。

ありがとう。

ピストルが鳴るレースの1周目下りが怖くて、腕が震える。

ホイールにその振動が伝わって真っ直ぐ走れない。

心にブレーキかかかる。

なんとか下りきって、上り。

体がぶっ壊させた。

逃げられない強度、体がこの強度に喜びがあった。

この苦しみにただ嬉しかった。

私はレースをしている。

ここが私の居場所。

周回毎に下りの間隔は戻り、上りは耐え難い辛さに我慢。

残り半分を切って、8人になった先頭集団。

フと自分の状況を考えた瞬間…体が耐えられなくなる前に意味がわからずメンタルが切れた。

瞬間、集団から切れた。

ペースを落として1周、気持ちが落ち着かせて心を整理しながら走った。

今の自分、走れない自分、耐えられない自分がダメだったのか。

なぜ切れたのか分からない。

現実を受け止めて、前へ進むことを選んで1周踏んだけど

スタート・ゴール地点でフラッグが振られて残り2周を残してDNFとなった。

私はレースをした。

体がレース強度に耐えられなかっただけ。 よく考えればわかること。

落車から3ヶ月休んで、3ヶ月経過をしてのこのレース。

考えないようにしていたけど、この弱さは事実。

でも、戻ってきた。

戻ってこれました。

ありがとう。

この辛さ…さらにさらに頑張らないと辛いだけ。

レースを楽しむためにはつらい思いをしないと。

まだ頑張りすぎると脳から耳の圧迫は続くけど…

頑張ろう。

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